地面を蹴らないver.2

形の各挙動の最後に息を「ふん」と吐きながら突くことと、地面を蹴らないというのが昨日繋がった。

元々、お尻の使い方と地面を踏み込む力については理解をしており、
例えば平安二段の8挙動目で、後方へ右の横蹴りの引き足を取って正面に向かって左手刀受を行う動作だが、

引き足を取った後に、右足を自分の力で踏み込むようにすると地面からの反動を受けてしまい、体が浮きがちになってしまう。

そこで、
引き足を取った後に、右お尻を上げる(お尻を反時計回りに動かす)ようにすると、股関節から足までが地面に向かって強く踏み込めるようになり、地面からの反動は股関節付近で相殺されるため、体が浮くことがない。

ここから分かったことは、
全身が全て同じ方向(今回では右足を伝わって地面方向)に向かってしまうと、ぶつかった部分(今回では地面)からの反動を強く受けてしまうということ。
体の中で、向かいたい方向と逆に向かう部分(今回ではお尻を、地面とは逆である上方向に動かす)を作ると、体内で反動を消してくれる、ということ。

息を「ふん」と吐くと、これと同じことが起こることが分かった。

例えば左足前の前屈立の構えから、前に直突きを行うケースで考えてみる。
右足を前に出し、その足が地面に着く瞬間に、息を「ふん」と吐く。
すると鳩尾の辺りが下方向に落ち、上半身の力が股関節に落ちていく。
地面に着いた右足には地面からの反動で、上方向に力が向かっていく。
この二つの力が股関節で相殺されることで、地面からの反動が消える。
股関節にダメージが残るかどうかは現時点では分からず。

もし右足が地面に着く瞬間に、息を「はっ」と吐いて胸を張る動作をした場合、
上半身の力が下に落ちずに上に向かってしまうため、
上半身も下半身もどちらも上に力が向かってしまうようだ。
もしかしたら、鳩尾から上を上方向に、鳩尾から下を下方向に力が向くようにコントロールできれば「はっ」と息を吐いても問題がないかもしれないが。

今の自分のレベルでは、股関節や鳩尾といった部分を使うだけだが、これが全身を上手く連動して使えるようになると、レベルの高い動きが実現できるかもしれない。
今後の課題である。

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