回転動作をよりスムーズに行うために効果的なのが、肩を引くという動作のようだ。
次に進む方向から押されるような気持ちで肩を引く。
例えば平安初段の一挙動目の場合、左に移動したいので、左肩が左から押されて縮こまるようにする・・・ただし肩を上げてはいけないが。
この際、肩を押される「だけ」にすると、重心は右側に掛かってしまったり、体が右方向を向いてしまったりする。
左肩「だけ」の動作にするのではなく、左肩が押されて縮まるのと同時に、お腹を凹ませ、右足は内側アーチに力を込めてつま先からカカトを通じて反時計回りに力を加えるようにすると、
ヘソが左斜め前を向き、スムーズに動作に移れる。
この押されるような動作は大きい回転の際に特に有効で、平安初段であれば三挙動目、十挙動目などで使える。
三挙動目に関しては、真後ろに移動するというよりも、正面に対して斜め右後ろに移動する・・・二挙動目の進行方向からすると225度回転させるようなイメージにする。
右肩が左斜め後ろから押されるようなイメージを持って引くと良い。
また、フィギュアスケートでは回転する際に両手を中心軸に持ってくるが、
空手もそれと同様、回転する際に腕が軸から離れていると回転が遅くなったり遠心力で振り回されてしまうようなので、肩を引く際にはなるべく体にくっつけるようにすると良い。
結果として、これが体の伸縮というものになるのだと思う。
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